青空文庫収録ファイルの取り扱い規準





 人の思いや考えに、より多くの人が、より自由にふれられるようにと願って、青空文庫を開きました。
 たくさんの方の無償の働きを得て、収録作品がふえ、利用者も増加しています。文庫の成長につれて、さまざまな読み方や使い方を工夫したいという希望も、寄せられるようになりました。
 収録作品に対して、何ができて何ができないのかをはっきり示せれば、広がり始めた輪は、さらに遠く及ぶだろう。そう考え、文庫に集う皆さんとの論議を経て、以下の通り、ファイルの取り扱い規準を定めます。

はじめに


 青空文庫の作品は、ここで掲げる「青空文庫収録ファイルの取り扱い規準」に従って使ってください。

 この規準では、青空文庫のファイルを利用しようとする人を、「あなた」と呼びます。
「青空文庫側」とは、[email protected]で連絡の取れる呼びかけ人と、作品の電子化にたずさわった、入力者・校正者・点検者・ファイル作成者のすべてを指します。
「ファイル」とは、図書カードからリンクされている、個別の作品ファイルを意味します。テキスト版・XHTML版・HTML版・エキスパンドブック版・.book版・PDF版など、すべての形式のものを含みます。
「データ」とは、図書カードのほか、ファイルのありかやインデックス・書誌情報などを含んだ書架情報(作家別作品一覧CSVファイル)のことを意味します。

 ファイルやデータは、誤りを含んでいる可能性があります。
 誤りに気付かれた際は、[email protected] 宛にご連絡ください。確認・修正の後、ファイルやデータを差し替えます。
 ただし、ファイルやデータを用いたことで何らかの被害があったとしても、青空文庫側は責めを負いません。

著作権の切れている作品


 あなたは、ファイルをダウンロードし、開いて読むことができます。

 ファイルは、有償・無償であるかを問わず、自由に複製・再配布・共有することができます。
 また、ファイルを元に、実演・口述・翻案など自由に活用することもできます。

 利用や複製・再配布・共有に先立って、ファイル形式を変換したり、ルビや外字・傍点などの注記形式を変更することも可能です。
 著作権法第二十条第二項四に適合する範囲で、異なる底本に合わせて字句をあらためたり、旧かな・旧漢字を現代表記にあらためるといった、用字用語の書き換え、注記の削除などもできます。
【著作権法第二十条第二項四】:前三号に掲げるもののほか、著作物の性質並びにその利用の目的及び態様に照らしやむを得ないと認められる改変
 これらのいずれを行うにあたっても、あなたは青空文庫側に対価を支払ったり、了解を求めたりする必要はありません。

 ファイルには、作品名・著者名・翻訳者名・底本などに関する情報・入力者名・校正者名・ファイルが作成された日付・修正された日付、「青空文庫作成ファイル:」以下の由来に関する注などが記載されています。(参照:「青空文庫収録ファイルへの記載事項」
 利用や複製・再配布・共有にあたって、青空文庫側は、これらの情報が削除されないことを希望します。
 底本や表記の変更に際しては、どの底本に基づいたファイルにどのような変更を加えたかという作業履歴が明記されることを期待します。

著作権の切れていない作品


 あなたは、ファイルをダウンロードし、開いて読むことができます。

 ファイルは、著作権法第三十条に規定された私的使用の範囲内において、複製することができます。
【著作権法第三十条】:著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とする場合には、公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器(複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている機器をいう。)を用いて複製するときを除き、その使用する者が複製することができる。
 私的使用の範囲を越える利用および複製・再配布は、著作権者の許しがない限り、できません。

 図書カード・作品ファイル中、もしくは図書カードからリンクした作者にかかわるウェッブページに、著作権者による特別の許諾(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス等)が明記されていれば、あなたはその範囲内で、利用および複製と再配布を行うことができます。

 翻訳された作品では、書いた人に加え、訳した人にも著作権が生じます。書いた人の権利が切れていても、訳した人の権利が生きていれば、その作品は「著作権の切れていない作品」に該当します。

図書カードや書架情報について


 あなたは、図書カードや書架情報(作家別作品一覧CSVファイル)のデータを、ダウンロードして利用することができます。
 データは、有償・無償であるかを問わず、データベースや読書ソフトウェアにおける書誌情報として、活用できます。
 こうしたデータは、「クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンス」のもとで提供いたします。

青空文庫作業マニュアルおよび注記一覧について


青空文庫作業マニュアル」については、「クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 2.1 日本 ライセンス」に従って利用してください。
注記一覧」については、「クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンス」に従って利用してください。

「青空文庫」の名称について


「青空文庫」は、ボランティアによるデジタル・アーカイヴ活動にあたって、当団体が使用しているシンボル的名称です。
「青空文庫」の名称を、再配布に当たっての出所表示として、またパブリック・ドメインの一般名称として、あなたは自由に用いて構いませんが、そのことをもって、青空文庫の関与や認知・許可を示すものではありません。





更新履歴:「青空文庫」
   1999(平成11)年8月1日
   2006(平成18)年12月5日改正
   2016(平成28)年1月1日改訂
2016年1月1日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。




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